コラム

2018/08/10

熱中症予防でご安全に(山梨・TH)

熱中症予防でご安全に


▼7月1日から5日間の全国安全週間に先立ち6月には多くの建設業団体や企業で安全大会が行われた。夏は公共工事のピーク時期。どの団体も熱中症対策に時間を割く。全国的に建設業の労働災害は減少傾向にあるが、大規模工事の増加により今後は労働災害の多発が懸念される


▼建設業災害防止協会山梨県支部の「オレンジ隊(女性チーム)」は建設現場を訪問し熱中症予防を呼び掛けている。経口補水液や塩あめ、熱冷却シート、瞬間冷却スプレー、扇風機はもはや必需品。気温と湿度のチェックや、こまめな水分補給、暑い中での無理な作業を避けること、通気性の良い服装、体調管理などの重要性を訴える


▼他にも目に紫外線が入ると角膜が察知し活性酸素を大量に発生させ疲労につながるという。紫外線予防として保護メガネ内蔵のシールド型ヘルメットに黄色のレンズを取り付けると疲労が軽減することを知った


▼公共事業が少ない山梨県内でも少なからず死亡災害事故は起きてしまう。2017年は7件で、うち公共工事の事故は2件。いずれも墜落事故だった。毎年安全大会の時期になると、あらためて安全について考えている。ある講師は「安全とは災害が無い状態ではなく危険が無い状態。たった一人でもルールを外れた行動をすれば、あらゆるところに危険な状態が発生する。危険が無い状態は全員で作り上げるものだ」と


▼安全最優先は生産性の向上につながることを忘れてはいけない。今夏も猛暑。建設業は屋外作業が多く、直射日光にさらされる時間が長い。しかし屋内でも熱中症になる危険も。万全の安全対策で暑さが過ぎ去るのを待ちたい。(山梨・TH)


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