コラム

2018/08/23

男女問わない働き方改革(新潟・HT)

男女問わない働き方改革


▼「人が使うものをつくるのに、男性だけの視点で良いわけがない」。女性技術者を対象にしたシンポジウムで、建設業の女性管理職が、集まった女性技術者を前に呼び掛けた。業界のイメージアップを含め、ドボジョやけんせつ小町など女性技術者の拡大を図る取り組みが進められている。女性技術者を参加要件にした入札も試行されているが、まだまだ希少と言わざるを得ない


▼厚生労働省より若年者の採用・育成に積極的な企業としてユースエール企業に認定された新潟県糸魚川市の笠原建設は10人の女性技術者が働く。産休・育休を経ても現場で働き続ける先輩がいるからこそ継続的な採用ができるそうだ。女性に限らず、これまでも長年にわたり新規入職者の採用を継続した結果、身近に年齢の近い相談相手や手本がいることで若者の離職防止にもつながっている


▼何も女性だけが働きやすい環境を目指すのではなく、男女問わず働きやすい職場環境、業界の実現が重要。例えばトイレは、きれいで多機能な方が良い。女性だけでなく男性にもメリットはある


▼保育園や小学校の行事には、昔は母親だけが参加していたものだが、今では両親がそろって出席するのが当たり前になった。業界の女性増加を目指すからには、男性の家庭進出も表裏一体で行われなければならない


▼ドボジョやけんせつ小町とともに、イクメンや主夫など、ライフスタイルや環境に合わせた労働時間だけではない改革も必要なのではないか。他産業に比べて3Kや男性が働くイメージが強いからこそ、より一層、独自の改革を打ち出していかなければならない。(新潟・HT)


厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら