コラム

2018/09/26

プラスチックを再び考える(新潟・TN)

プラスチックを再び考える


▼小学生の頃、近所を流れている川で、食品を入れるプラスチック容器などのごみがたまっている場所があった。その場所は、滝ではないが数十㎝程度の落差となっており、ちょっとした滝つぼのようになっていたため、ごみがあまり流れていかなかった。たまった量はとても多く、縦は2mぐらい、横は川幅とほぼ同じ5m程度に広がっており、川面に浮かぶちょっとした島のようになっていた


▼ある日その川に行ったとき、浮かんでいるごみの前で一緒にいた友人の様子がおかしい。見ていたらジャンプして飛び移ったことがあった。なんと、ごみがたまりすぎていて人が乗れるほどになっていたのだ。とてもワクワクしたが、危険なのでその後は、そのようなまねはしなかった


▼プラスチックごみといえば、アメリカの大手コーヒーチェーンのスターバックスが、プラスチック製のストローを2020年までに世界中の店舗で全廃すると発表するなど、環境汚染への関心が再び高まっている


▼プラスチックは飲食品の容器はもとより、医療器具、建築資材に至るまで、生活のありとあらゆるところに浸透しており、これが無い生活は想像すらできない。しかし海に捨てられると、1㎜以下に小さく分解され、魚などさまざまな生物の体内に取り込まれると言われている。そのため、焼却などで適切に処理されなければ便利さの半面、大きな代償を負うことになるだろう


▼その後、近所の川のごみはどうなったかというと、河川改修工事により取り除かれた。今ではたまることもないが、川へごみが入り込まないようにきちんと処理することが大事だ。(新潟・TN)


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