コラム

2018/09/28

200年企業を目指して(埼玉・SW)

200年企業を目指して


▼関東経済産業局で毎月開かれる定例会見の中で、先進的な取り組みを行っている企業が紹介される時間がある。金属や縫製などメーカーが多い印象だが、先日は埼玉県新座市に本社を構える地元建設企業が発表を行った。同社は『200年残したい企業』を目指しチャレンジを続けている


▼同社の社員は68人で、うち27人が女性。社内婚も5組いる(ともに取材時)。かねてから職住近接を提唱し「縁あって入社した若い人材をいかに育て、辞めずに末永く働ける環境を整えられるか」を考えている。人材不足解消のため女性や高齢者、障がい者などのさらなる雇用を検討。第一歩として満65歳の誕生日を迎えて定年退職となった社員を嘱託契約で再雇用した


▼またユニークな制度が社員のモチベーションを上げている。例えば半社半学制度は勤務時間外に大学や短期大学、専門学校などで学業を修めることを認め、申請により費用の全額を会社が援助する制度。援助した費用は入学後10年以上の勤務で半額を返済免除とする


▼さらに一度退職した社員が「再び勤務したい」という意思があったときに再就職できる『シェーンカムバック制度』もある。退職時点で3年以上勤務していた社員が対象で、在籍時に培った業務経験を生かすことで即戦力としても期待できる


▼同社では心と身体の両方が健康な『健康経営』に力を入れている。社員の健康は会社の健全につながり、会社の健全は顧客や協力業者の健康・健全につながるという考え。明治5年創業で、200年企業まであと50年余り。時代のトレンドを先取りして創業200年を達成してほしい。(埼玉・SW)


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