コラム

2018/10/04

景観に配慮した公共事業(群馬・KS)

景観に配慮した公共事業


▼先日、群馬県藤岡市にある小平河川公園に子どもを連れて川遊びに行ってきた。当日は川の透明度も高く、流れも緩やかで子どもが遊ぶにはちょうど良い環境であった。川の中に入って子どもと遊んでいると、足元には魚が泳いでいた。周囲を見ると魚の隠れ場所となる草が繁茂している箇所や魚道があり、魚が生息するための配慮がなされていた


▼群馬県県土整備部は風景を魅せるインフラ整備を推進していくという考えを示した。これまでの公共事業では直接的な機能や経済効果を重視した整備を進めてきたが、地域の魅力を高めることで人の流入を図るほか、観光客の誘致につながるよう景観に配慮したインフラ整備を推進していくというものだ


▼具体的には市街地や歴史・文化的な地域の道路は歩きたくなる道路を目指し舗装面での工夫や有効な照明の配置、休憩スペースの設置を行う。郊外部では山並みや田園風景などの風景を道路から魅せるため、電柱や高木植樹を避けるとともに防護柵や標識柱などを工夫し景観を壊さないようにする。山間部については道路からの風景を魅せるためビューポイントの設定や屋外広告物の規制誘導などの検討を行う


▼橋梁は橋そのものを魅せる工夫や橋からの風景を生かすこと、周囲と調和した色彩・デザインなどを考慮する。河川では多自然川づくりや橋などからの眺望などに配慮。砂防施設については周辺環境との調和を図るため、目立たない施設とするよう配慮するなどの方向性を打ち出した


▼河川整備においては、自然石を利用した魚道整備など生態系に配慮した整備を推進してもらいたい。(群馬・KS)


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