コラム

2018/10/24

変わるのはどっち?(群馬・AO)

変わるのはどっち?


▼仕事において長年にわたりやってきたこと、やっててきた仕組みというものはどこの会社でもあるだろう。また、転勤したりすると「ずいぶんとやり方が違うもんだ」と感じることも多い。やり方を変えるなら合理的に考えた上で業務改善につながるのであれば、メスを入れることは厭わないものだ


▼先日食事をしながら、友人が職場に新人が入ってきたのだが困っていると話し始めた。仕事のやり方について、いろいろと文句を言っているのだという。例えば顧客一人一人対応が異なるというのはどこにでもある話。それについて対応に差があるのはおかしいといった類いの話だった


▼仕事の内容や意味を理解できていないのにも関わらず、今までのやり方を否定する。その話を聞いて感じたのは、誰のための仕事なのか。個々に対応が異なるのは、相手を思ってのこと。画一的な対応は相手の状況を考えず、自分にとって一番簡単に対応できるものではないだろうか。そこに相手を思いやる心はないのかもしれない


▼後日友人に会った時、新人はどうなったのか聞いてみた。新人を仕事に適応させるよう指導しているのだそうだ。仕事なんだからという言葉ではなく、理解してもらい適応してほしいと。また新人に理解してもらうことが、今の自分にとって足りなかった部分ではないか、と考えてじっくりやってみると言っていた


▼自分を変える、相手を変える。考え方の相違があれば、どちらかが歩み寄らねばならない。年齢、社歴、さまざまな要素があるが、一方が変わるのではなく、双方から歩み寄っていくのが一番だと思う。(群馬・AO)


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