コラム

2018/11/10

人が変化を拒んでも(茨城・RN)

人が変化を拒んでも


▼脱プラスチックの動きが世界中で広まっている。世界規模でコーヒー店を展開しているスターバックスはプラスチック製のストローを廃止し紙製に替える方針を示した。韓国のスターバックスでは、早くも試験的に紙製のストローを導入している


▼実際に紙製のストローを使用した人の感想を見ると違和感があり、強度に難があるもよう。飲みにくいのでプラスチックのストローに替えてほしいという声もあるらしい。環境への負荷を少なくしようという目標に反対する人はいないだろうが、実際に自分の行動や生活を変えることは難しい


▼プラスチックについて、インターネットで面白いニュースを見つけた。先月、オランダで再生プラスチックを主な素材とする自転車道路「プラスチックロード」が設置された。全長30mで、21万8000個のプラスチックのカップなどから出来ている。埋め込まれているセンサーを通じて気温や道路を通過した自転車の台数などを測定する。軽量であるため運搬しやすく、設置にかかる時間も70%短縮できるという。今後も実験を通して、さらなる応用を考えているそうだ


▼技術は想像をはるかに超えたスピードで前進している。人が行動を変えるまでもなく、技術の進歩が問題を解決する。テレビ東京系列のビジネス番組で落合陽一氏は「人が変わらなくてもテクノロジーが変わる」と語っていた


▼脱プラスチックもプラスチックロードも今後どのような変化につながるのか、皆目見当もつかない。こんな稚拙な感想しか抱けない自分の知識不足を痛感、新聞に携わる者として見聞を広めたいと思う。(茨城・RN)


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