コラム

2018/11/17

地方創生のヒント(群馬・KS)

地方創生のヒント


▼群馬県高崎市が大手広告代理店と開設したウェブサイト「絶メシリスト」が各種メディアで取り上げられ、大きな話題を呼んでいる


▼「絶メシリスト」は店主が高齢かつ後継者がいなくて存続が危ぶまれているけれど、絶やしてしまうには惜しすぎる市内の絶品ローカルグルメを紹介するもの。掲載店は高崎市民から寄せられた「タレコミ情報」をもとに、プロのライターが調査した上で決めている


▼コロッケの中にチーズが入っているオランダコロッケを販売する精肉店、串に刺したまんじゅうを甘辛いタレをかけて仕上げる上州名物焼きまんじゅう専門の店、明治時代の蔵をリノベーションしたジャズ喫茶、昔ながらの黄色いカレーを提供する大衆食堂など現在掲載されている店は40件


▼きっかけは、市民が愛している店を宣伝するのが地方文化の発信という考えを持った広告代理店担当者と市の思惑が一致。当初は紙だけの情報発信だったものをウェブサイトを開設したことを機に一気に拡散した。広報紙で市長は絶メシリストがテレビや新聞などで多数取り上げてもらえたことで大きな反響を呼び、広告料金に換算すると13億円もの効果があった旨の話をしていた


▼地方文化を発信するという考えのもと、この取り組みは全国の市町村が地方創生に取り組んでいく中で、参考になるのではないだろうか。発信したい情報のウェブサイトを開設することで、多くの人が目にする機会を創出することができる。今の時代どのようなものが話題になるのか分からない。だからこそ口下手な業界ほど積極的に情報発信を行っていくべきではないだろうか(群馬・KS)


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