コラム

2018/11/20

自転車人気に驚く(山梨・TH)

自転車人気に驚く


▼自転車通勤のサラリーマンがだいぶ増えた。最新の自転車でさっそうと走る姿は本当に勇ましく見える。ただ知り合いから突然声を掛けられると「誰だったのか」と驚き動揺してしまう。周りを見渡せば自転車だらけ


▼種類も豊富だ。ロードバイクやクロスバイク、折りたたみ自転車、電動アシストなどたくさん見られる。ふとわれに返ると「高校時代まではよく自転車(通称ママチャリ)に乗っていたよな」と思い出している


▼なぜ自転車が急に増えたのか。2020年東京五輪の自転車ロードレースが山梨県道志、山中湖両村を通るコースで行われることも要因の一つだろう。県は本年度補正予算で整備工事費を計上、管理する道路の環境整備を行う。組織委員会から指摘された箇所をはじめ、道路舗装や老朽化したガードレールなどの修繕を施し、レースに支障のないようにする


▼そのほかにも自転車を活用した観光、スポーツ振興策などを盛り込む「県自転車活用推進計画」を現在策定中だ。建設専門紙の記者として恥ずかしい話だが、山梨県で自転車道が2カ所、自転車専用通行帯が5カ所あるほか、自転車を活用した観光施策も盛んであることを最近知った


▼国の自転車活用推進計画によると、シェアサイクル用駐輪場を全国1700カ所に倍増し、サイクリングモデルルートも40路線設定する。努力義務として各都道府県に計画策定を求めている。ロードレースコースの整備により建設業者の仕事が増える。富士山周辺の素晴らしい景色が放映されれば観光客の増加にもつながる。サイクル王国が山梨に誕生する日も近いのかもしれない。(山梨・TH)


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