コラム

2018/12/05

トップセールスで栄光を(茨城・KS)

トップセールスで栄光を


▼師走。毎度のことだが一年の早さを強く感じ、師も走り回るほど慌ただしい時期である。だが師走に限らず、いつでも東奔西走している経営トップがいる


▼プロバスケットボールのBリーグ(2部)に所属する茨城ロボッツ。オーナーの堀義人氏は水戸市出身の大学院経営者。自ら駅前でチラシを配り、ツイッターなどSNSを活用した広報活動にいそしみ、ホームゲームでは最前列で熱狂的に応援する。そのほか自治体と協力して中心市街地のまちづくり活動にも果敢に取り組んでいる。全ては故郷を盛り上げるため。その姿は見る者を強力に引き付ける


▼「ノブレス・オブリージュ」というフランスの言葉がある。人の上に立つ者には、その対価として果たすべき重い責任がある|(縦棒)といった意味であるが、まさに堀氏はこの言葉を体現している


▼茨城ロボッツは、前身のつくばロボッツのときに一度経営破綻した。再建を図り水戸に拠点を移し、堀氏がオーナーとなり、見違えるように躍進。今や首位争いをするほどになった。観客数も当初は300人にも満たないことが多かったが、現在は平均1500人を上回っている。目指すは上部リーグへの昇格、そして優勝だ


▼来年4月にオープンする水戸市の新体育館「アダストリアみとアリーナ」がロボッツのホームとなる。このネーミングライツ(命名権)を得たのは水戸生まれのアパレル大手「アダストリア」。同社名はラテン語の困難を克服して栄光を獲得するが由来。また「mito」はイタリア語で神話・伝説。どん底から栄光をつかむ伝説のアリーナ。そう考えると胸が高鳴る。(茨城・KS)


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