コラム

2018/12/20

多摩川、荒川、信濃川(新潟・TN)

多摩川、荒川、信濃川


▼最近、多摩川、荒川、信濃川について、これら日本を代表する3河川の源流が山梨県内、または山梨県境に集中していることを知った。地図上の直線距離で数十㎞単位で離れている源流もあるが、実は実家からそんなに遠い場所ではないことに少し驚いた


▼多摩川といえば東京と神奈川の境を流れ東京湾へ流れ込む。荒川は埼玉や東京を経由し同じく東京湾へ。この2河川は言わずもがな首都圏の水がめ。そして信濃川は日本海へ到達する間に新潟のおいしい米を育んでいる。3つの河川全て「いい仕事するねぇ」と言わざるを得ないだろう


▼さらに信濃川については、川沿いで開かれる長岡の花火大会は特に有名。また日本海近くでは萬代橋が架かっており、やすらぎ堤と呼ばれる堤防を生かした人と河川をつなぐ取り組みもあり、魔法をかけたように人々が集まる


▼今は新潟の日本海が見える信濃川の脇に住んでいる。また、およそ10年前は埼玉の浦和に住んでいたが、ここも荒川下流域で住んでいる場所から数㎞で川に行けた。さらにもっと過去にさかのぼれば、通っていた大学は東京の八王子にあり、多摩川付近だった。なんだか川に導かれるように生活している感じで不思議といえば不思議だ


▼日本では大きな河川付近を中心に人口が多く、国土面積の1割に過ぎない洪水氾濫区域に人口の50%、資産の75%が集中している。こんなことを書いてしまえば、大きな河川の近くに住む確率は高くなると言われるかもしれない。しかし、すがすがしい不思議な気持ちは変わらない。地元山梨に帰ったときはそんな話をしてみたいと思う。(新潟・TN)


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