コラム

2019/01/17

ポケベルが終焉を迎える(群馬・YT)

ポケベルが終焉(しゅうえん)を迎える


▼9月になると、ポケベルがとうとう使えなくなる。サービスを運営している東京テレメッセージによれば使用人数が1500人を下回り、端末の発売から20年を経過するのを契機にサービスを終了するとのこと


▼一人一台携帯電話を持つことが当たり前という今の時代でも愛用している人がいることに驚かされる。平成の初めごろに流行が始まり、PHSや携帯電話の普及とともに衰退していったことから、今後平成を象徴するアイテムになるかもしれない


▼抱えるほど大きなサイズの携帯電話が発売されたのは1985年のこと。小型化や高機能化が進み、2010年代には初期のスマートフォンが登場した。わずか30年ほどで電話機能だけでなく、カメラやパソコン、さらには財布などありとあらゆるものを統合してしまった。今では毎年のように新たな機能が搭載されたスマートフォンが発売されている


▼飛行機の世界も負けておらず、ライト兄弟がライトフライヤー号で12秒の飛行を果たしたのが1903年。そこからわずか66年でアポロ11号が月面着陸を成功させた。30年でショルダーバックサイズの携帯電話からSFに登場する機械のように進化したことと、60年で地球から月面に到達することのどちらが早く感じられるだろうか


▼最近は自分自身よりも技術進歩の方が早く、携帯電話だけでなくさまざまな機械に便利な機能が多く付いているのだろうが、使わなくても生活できるという言い訳のもと、使いこなせていないのが正直なところ。手元のスマートフォンがポケベルのように懐かしい存在となる前に使い方を覚えなくては。(群馬・YT)


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