コラム

2019/01/24

一サポーターとしての願い(茨城・HS)

一サポーターとしての願い


▼ジュビロ磐田と東京ヴェルディによるJ1参入プレーオフ決定戦が終了し、来シーズンの各リーグの所属チームが確定した。ジュビロは負ければ4年ぶりのJ2降格となる一戦で見事勝利。逆にヴェルディは夢破れて11年ぶりのJ1復帰を果たせなかった


▼昨年のプレーオフは少しイレギュラーだった。J1昇格圏内にいた町田ゼルビアにJ1ライセンスがなく、プレーオフに出場できなかったからだ。クラブライセンス制度は施設や組織などの基準を満たしているかどうかで交付される。翌年のライセンスは前年9月に交付され、ゼルビアはスタジアムの規定を満たしていないためJ2が確定していた


▼つまり昨年9月時点で昇格は不可能と決まっていたわけだ。にもかかわらず選手たちは懸命にプレーし、過去最高の4位という好成績を収めた。これには選手もフロントも、そしてサポーターも自信を深めたことだろう


▼ゼルビアが使用する町田市立陸上競技場は、2021年2月までに観客席が増席され、J1ライセンスを満たすようになる。それまでの2シーズンは、どんなに成績が良くてもJ1には上がれない。もちろん成績が悪ければ降格の可能性もある


▼茨城の水戸ホーリーホックもスタジアムの問題から結局はJ2ライセンスのままとなった。増席は計画されているものの、着工はいつになるか分からない。00年のJ2昇格から早(はや)19年。その後、昇格も降格も味わっていない。降格は遠慮するが、今のままでは選手もモチベーションの維持が難しいだろう。一サポーターとして、一刻も早く諸課題が解決されることを願わずにはいられない。(茨城・HS)


厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら