コラム

2019/01/26

便利さとコスト(埼玉・UT)

便利さとコスト


▼日用品を買うときに、近くのコンビニに行くか、自転車や車に乗りスーパーやドラッグストアに行くか、迷う場合がある。多くの場合、時間と労力を掛けて足を運んだスーパーなどの方が安く購入できる。また電車に乗る際、普通列車に乗る場合と、特急券を買い新幹線などで高速移動する場合がある。同じ場所に行くにしても、当然のことながらコストと時間が違ってくる


▼オリンピック関連施設が最たる例かもしれないが、絶対的な工期が決まっていて、何らかの事情で突貫工事が必要な場合があるとする。週休2日を確実に見込んだゆとりのある工期設定とは全く逆のパターンといえる。こうしたケースは無いに越したことはない。ただ今後も、特殊事情でやらなければいけない場合は出てくるのではないか


▼例えば「通常の2倍の金額を支払うので工期は半分で」といったやり方を考えてみたい。公共工事では相当に議論を重ねないと、導入できない仕組みなのだろう


▼2019年もあらゆる業界にとって働き方改革への対応が最重要になりそう。建設業界では施工時期の平準化や週休2日の確保、あるいはICT施工による現場の生産性向上も広がりをみせるだろう。コンサルタント関係では、業務時間外に連絡を取らない「オーバータイム・ノーコンタクト」や、打ち合わせ開始は10時以降、終了は16時以前にする「10to16・ミーティング」などを取り入れる発注者も出てきている


▼より便利、より速くを求める場合、標準よりも高いコストが掛かる。週休2日をはじめとする働き方改革の概念を入れていくのが大前提だが、考えておいて損はない。(埼玉・UT)


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