コラム

2019/02/05

選挙は大切な権利の一つ(茨城・MK)

選挙は大切な権利の一つ


▼昨年12月に茨城県議会議員選挙が行われた。投票率は過去最低の41・8%。衆院選とのダブル選挙だった前回の55・0%からも下がった。県議選投票率は戦後の1947年(昭和22年)の84・4%から減少傾向が続く


▼特に若い世代の選挙離れが懸念されている。そこで地元紙では県内の大学生を対象に県議選に対する意識調査を実施した。その結果、約8割の学生が「あまり県議選に関心がない」と回答。県政への意識が低かった


▼今回の選挙も有権者として大事な一票と思い公約などを参考に投票したが、周囲では選挙に関心が無い人が多かった。選挙権は先人たちの苦労の末に獲得された大事な権利。それを思うと無駄にできない。この人と思う候補者はいないのかもしれないが、少しでも有権者として意思表示をした方が良いではないか。県議選では国政選挙のように増税や憲法改正、政権交代など明確な論点が示されていないのかもしれない。だが地域の実状に目を向けると争点になりそうな課題もある。県議選では県内の原子力発電所の再稼働反対を公約に掲げた候補者もいた


▼ある国会議員にインタビューをする機会を得た。その議員は当選以降、地域や団体などのさまざまな人に会い、多くの声を聞くことに努めたという。そして地域の課題を自分の中でしっかりと分析し、解決の方策を考え、国や省庁に伝えるべきことは繰り返し訴えている。その真摯(しんし)な姿勢に驚かされた


▼選挙は自分たちの地域や業界の代表を選ぶ大切な権利。ことしも選挙はある。国民や業界の実状をよく理解し、課題解決のために真剣に活動する政治家を選びたい。(茨城・MK)


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