コラム

2019/02/15

新しい時代の夜明け(茨城・KS)

新しい時代の夜明け


▼早いもので年が明けて1カ月余りが経過した。平成最後の年末年始はとても活気があふれ、景気は上向いているように感じた。年末ジャンボ宝くじは1等前後賞合わせて10億円で、前年と同じく過去最高額。恒例のマグロ初競りの落札額は驚愕(きょうがく)の3億3360万円


▼世界経済フォーラムが1月に開催したダボス会議では、安倍首相がスピーチ。「首相在任中の6年間、日本のGDPは10・9%伸びた。雇用と所得が増え、それが需要を生んでさらなる雇用につながるという経済の好循環は根付きつつある」とした。また200年ぶりの天皇陛下のご譲位に触れ「新しい時代の夜明け。再び活力を得た日本は世界の平和と繁栄に力を尽くす」と力説


▼そして年始に特に目を引いたのが、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」の前澤友作社長による100人に100万円のお年玉企画。これに触発されて、たくさんの富豪が後に続いたのだから、景気の良さを感じずにはいられない。このお年玉については賛否両論あるが、お金を持っている人がお金を世の中に回さないことが不景気の一因でもあるはずだ


▼そんな前澤社長の経営方針が革新的だ。働き方改革が叫ばれるはるか前の2012年から、1日6時間労働を基本とする「ろくじろう」をスタート。社員の平均労働時間を9時間から7時間に短縮できた上に、労働生産性は前年比で25%もアップしたという


▼そんなことできるわけがないという声が上がってきそうだが、こんなことをしないと若者にとって魅力的な職場にはなれないし、やがて淘汰(とうた)されていく。そういう時代なのである。(茨城・KS)


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