コラム

2019/03/02

今いるお客様を大切に(埼玉・SW)

今いるお客様を大切に


▼年度末を控えテレビ・ラジオ各局は改編期を迎えている。3月で複数の長寿番組が終了するほか、視聴率が低迷して半年程度の短期間で打ち切られる番組もある。期せずして好きな番組が終了してしまうこともあり、春や秋には悲喜こもごもという人も多いのではないか


▼終了の理由は番組によって異なるが、視聴率の低迷が多数だろう。そのほか「番組としての使命を終えた」「時代の変化に対応できなかった」もある


▼また近年、よく行われていることとして放送する曜日や時間帯の変更がある。試験的に深夜帯で番組をスタートさせ、思いのほか視聴率が獲得できたり、評判が高まると午後7時~10時台のゴールデンタイムに移動させる。出演者やスタッフからは歓迎するコメントが出されるが、視聴者側からは芳しくない反応をよく耳にする


▼番組関係者は「今の視聴者と新しい視聴者が付けばもっと人気が出るし、視聴率も取れる」と考えているのだろう。一方で、視聴者側に立てば「休日だから見られたのに」「深夜0時台だから楽しめたんだけどなぁ」などと思うことも少なくない。結局、番組関係者の思惑どおりにいかないことも多く、リニューアルを経ても不振な場合は短命に終わる


▼以前上司から居酒屋の経営スタンスとして「満席の店内で、新規のお客様が来たら今いるお客様を帰そうとするのではなく、お待ちいただくかお帰りいただくようにする」と聞いた。本紙でも今の読者に飽きられないよう、読者目線に立った紙面づくりが求められている。期待に応えていく所存ですので、引き続きのご愛読をお願い致します。(埼玉・SW)


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