コラム

2019/03/12

流行に敏感な中年世代(新潟・KW)

流行に敏感な中年世代


▼この時期になると職場や学校など全国各地でインフルエンザが流行する。最近では刑務所でも集団感染が発生し話題になった。毎年と言っていいほど発症する人もいれば、予防接種を受けない主義の人もいる。個々人の対応や反応はさまざまだ


▼昨年は関東圏などで麻疹(はしか)の感染報告がニュースとなり、厚生労働省や各自治体が海外渡航者へ注意喚起を行った。国内で麻疹以上の猛威を振るっているのが風疹だ。国立感染症研究所への2018年の患者累計報告数は2917人で17年の31倍、新年に入ってからも1月23日時点で207人が感染している


▼風疹は多くの人が幼い時に罹(かか)ったり、予防接種を受けているはずなのに、なぜはやるのか。少し調べると簡単に理由は判明した。現在では小学校入学までに2回ワクチンを接種することが一般的だが、予防接種法の改正により接種を1回しか受けてない世代がいる。1977年から95年は中学生の女子のみが接種対象だったことも関係する。そして、公的な定期検診を一度も受けていない世代もいる。それは弊紙読者に最も多いであろう現在39~56歳の世代だ。50代後半の世代は逆にほとんどが風疹を経験済みで、抗体を持っているから平気なのだ


▼厚生労働省は昨年12月、62年4月2日から79年4月1日生まれの人を対象にした風疹の抗体検査および予防接種を行うことを発表した。期間は2021年までの3年間で原則無料


▼業界の動向にアンテナを張り巡らせ、弊社新聞を読み込むほど流行に敏感な建設ビジネスマンも、風疹ブームにはぜひとも乗らないでいただきたい。(新潟・KW)


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