コラム

2019/03/20

味わい深いひととき(茨城・RN)

味わい深いひととき


▼自分を変えたいと思った時に有効な方法として「時間配分、住む場所、付き合う人を変えろ」と言われる。昨夏から心機一転、横浜から茨城へと住まいを変えた。こちらで暮らし始めてようやく半年が過ぎ、いろいろな変化があった。一番の変化は、車を運転するようになったことだ


▼「若者の車離れ」という現象も茨城ではどこ吹く風。老若男女問わず身近な移動手段として車が生活の中に入り込んでいる。もともと車にも運転にもあまり興味がなく、教習所に行くまで左側通行も知らなかったような人間だったのだが、今では毎日車で通勤している。今まで通学・通勤の時間を電車で過ごしてきた身としては、その快適さに驚いている


▼まず必ず座れて、パーソナルスペースが侵害されないこと。車内では叫ぼうが歌おうが自由だ。また、大好きなラジオを聴きながら通勤できること。一般の聴取者からのお便りをラジオパーソナリティが紹介し、話題を広げていく…ラジオは聴取者に寄り添うメディアだ


▼そして何より、自然豊かな風景を見て、季節の移り変わりを味わうことができる。一面の緑が揺れる田んぼや、少しずつ色が深まり、あせていく山林など。地元の人からすれば何でもない、当たり前の景色かもしれないが、しみじみと「ここに来てよかった…」と感じるひとときだ


▼こちらでの生活にもなじんできたと感じているが、まだまだ驚いたり、感動したりすることは多い。こうしたことが自分にとって当たり前になり、感動しなくなった時に、初めて完全にここの住民になったと言えるのかもしれないが、今しばらくは飽きそうにない。(茨城・RN)


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