コラム

2019/04/20

レジは有人の方がいい(茨城・HS)

レジは有人の方がいい


▼月に一度くらいのペースで足を運ぶお店でのこと。カウンターで前払いの会計をしようとすると、受付の人に「お待ちしておりました」と話しかけられた。そういえば前回もこの人だったかなと思い出しつつ、聞き慣れた「いらっしゃいませ」ではないことに新鮮味を感じた


▼特に予約を入れていたわけでもなく、VIP会員でもなんでもない。「お待ちしておりました」も慣用表現であることに違いはないが、あまり聞き慣れないせいか、根が単純なせいか、少しうれしくなった


▼コンビニエンスストアやスーパーで買い物をして、会計で硬貨のお釣りを返される時もそう。硬貨を手のひらに置いてもらうと同時に、軽く手を握られることがある。店員さんが若い女性だと、おじさんは不覚にもときめいてしまう。そして、明日も必ず来ようと心に誓う。われながらつくづく単純だと思う


▼反対に、紙幣を枚数も数えず突っ返してくる店員もいる。愛嬌を振りまいても給料は変わらない、と考えるのも無理のないことだが、無愛想は接客業では致命傷につながる。いくら若い女性でもこれをやられた日には、おじさんは無性に悲しくなってしまう


▼最近は無人レジが増えた。業務の効率化や人件費の削減など、さまざまな理由があるのだろう。機械が相手であればこちらも余計な感情を浪費せずに済む。しかし、会計時のちょっとしたやりとりがなくなってしまうのは、なんだか寂しい。なので、混んでいない時はできるだけ人がいる方を利用するようにしている。決して女性に手を握ってもらいたいという下心はないので、くれぐれも誤解なきよう。(茨城・HS)


厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら