コラム

2019/05/14

精神的支柱の存在の大きさ(埼玉・SW)

精神的支柱の存在の大きさ


▼プロ野球・広島東洋カープが開幕直後からしばらくの間、苦戦した。ここのところは回復基調にあるものの、セ・リーグ4連覇を目指しているチームとは思えないほどの体たらくぶりだった。果たして4連覇を成し遂げられるのか


▼低迷の理由として真っ先に挙げられるのが、丸佳浩(まるよしひろ)選手の読売ジャイアンツへの移籍。もちろん穴は大きいが、代わりにジャイアンツから十分な実績を誇る長野久義(ちょうのひさよし)選手を獲得。丸選手の影響も緩和されたかのようにみられたが


▼そんな中、昨年現役を引退した新井貴浩(あらいたかひろ)さんの影響を挙げていた記事を読んだ。若手の台頭もあり年々、出番は減っていたが多くの人に愛された選手だった。また外国人選手としては7年もの長い期間、チームに貢献したエルドレッド選手も退団。在籍中は外国人を中心にチームメートと良好な関係を築き、活躍を後押ししていた


▼2人に共通するのは精神的支柱という点。仮に新井さんやエルドレッド選手がカープに残っていたら、ここまでの体たらくにはなっていなかったのではないだろうか


▼新入社員の皆さんは入社から1カ月余りが経過した。入社前に思い描いていたような仕事ができているだろうか、かけ離れてはいないだろうか。信頼できる仲間には巡り会えただろうか。信頼関係の構築には時間を要するが、崩壊には多くの時間は必要ない。最近は事なかれ主義が横行しているように感じるが、ときにはしかるべき立場の人が泥水をかぶる役割を担うことも必要だと思っている。精神的支柱の存在は、どの組織においても尊い。カープの低迷からそんなことを考えさせられた。(埼玉・SW)


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