コラム

2019/06/08

はたらくクルマは魅力的(東京・KK)

はたらくクルマは魅力的


▼建設業における技術の進歩は、建設機械の進化と密接に関係している。大地を掘るブルドーザやショベルカー、都市づくりに欠かせない大型クレーンやシールドマシンなどは、時代とともに性能が飛躍的に向上してきた。近年は建設現場でも情報通信技術の活用が求められているため、今後も進化を続けるだろう


▼東京・お台場にある日本科学未来館で2月上旬から5月中旬まで開催された企画展「工事中!」では、普段は立入禁止の工事現場で活躍する「はたらくクルマ」を一目見ようと、子どもから大人まで多くの人が訪れた。国内外で活躍するロボットのような最新の重機を間近で見ると、その迫力に圧倒される。運転席に座っての記念撮影も楽しい。また人類と重機の関わりを勉強できることも人気に拍車を掛けた


▼工事現場で「はたらくクルマ」は重機だけではない。例えば災害時に夜間でも作業が行えるように現場を明るくする照明車は、意外なところで注目を集めている。タカラトミー社が国土交通省の防災教育の取り組みに共感して製作・発売した照明車のミニカーは、小学生向けの防災体験授業で実際に使われた


▼細部にまでこだわった照明車のミニカーは「国土交通省」や「TEC-FORCE」のロゴマークが入った本格仕様。子どもたちが防災の重要性を理解する上で、照明車が一役買っているとは興味深い


▼災害の現場では、他にも排水ポンプ車や対策本部車、情報収集車など迅速な応急復旧に必要不可欠な車両が出動している。一見すると地味だが、見えないところで頑張っている「はたらくクルマ」の存在も忘れてはならない。(東京・KK)


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