コラム

2019/06/25

知恵と工夫でにぎわう公園(山梨・SA)

知恵と工夫でにぎわう公園


▼先日、山梨県内のとある公園で行われた工作教室の取材に出かけた。開始時間の約20分前に駐車場へ到着するも、なぜか空きが目立っていた。場所を間違えたのかと思い、慌てて駐車場の係員に尋ねると、会場は約1㎞ほどの急な山道を登った所にあるらしい。一転して時間との闘いになった


▼係員の話では園内を循環するバスが出ていると言っていた。バス到着後は30分ほど停車し乗客を待ってから出発するという。このまま待った場合は取材時間に遅刻する。バスに乗るのを諦めて、曲がりくねる道が続く急な坂に挑むことにした


▼公園は県の所有だが指定管理者が運営している。道路に沿う園路もきれいで、森の中からは子どもたちの元気な声がこだまする。樹木も丁寧に間伐されて木漏れ日に体が癒される。造園の技術を持つ管理者ならではの維持管理に感心しながら、急ぎ足で坂を上る


▼山の上からは工作教室の開始時間を告げるアナウンスが聞こえた。焦る。かなり焦る。汗だくになりながら何とか開始時間に間に合った。山の上に広がる駐車場はすでに満車状態。こちらがメイン駐車場だったようで、園内は親子連れでにぎわっていた。工作教室も人気で、材料には間伐材を使う工夫も生かされた


▼指定管理者が入る前の公園は荒廃していたという。民間からの知恵と工夫、人力で公園はにぎわいのある施設に生まれ変わった。公園の園長さんによると、秋に焼き芋祭りを開催する計画だそうだ。読者の周辺にもさまざまな企画でにぎわいを取り戻している公園があると思う。少し調べてみて、たまには公園で息抜きをしてみてはいかがだろうか。(山梨・SA)


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