コラム

2019/06/26

子どもの憧れは(群馬・YT)

子どもの憧れは


▼学研教育総合研究所が毎年出している小学生白書には、将来就きたい職業のアンケート結果が掲載されている。直近の2018年9月調査では男子の1位がプロサッカー選手、女子はパティシエ(ケーキ屋)となる。おもしろいのは男女総合3位にYouTuberなどのインターネット配信者が入っているところ。最近の子どもにとって身近で憧れの存在になったということか


▼同じ調査で保護者の希望についてアンケートを行っており、トップは専門職。その後は教員・公務員、大企業の社員と続く。他方、プロスポーツ選手などの割合は低く、保護者から見れば安定した職業に就いてほしいとの願いが垣間見える


▼さて、建設業はどうなのかと調べると男女混合で14位に大工さん・建築家として出てくる。職業に対する憧れがなりたい職業につながると思えば、健闘しているといえそうだ


▼建設業の特徴には多種多様な業種で成り立っているという点がある。建設業に対する憧れと一言で言っても「かっこいい建物をつくりたい」「重機を操縦したい」など憧れる理由は人それぞれであり、その分だけ業種があるともいえる。建物をつくりたいという子どもに重機の魅力を伝えてもピンとこないだろう


▼建設業の担い手不足はすぐにでも解決しなければならない課題として立ちふさがっている。就職が現実として控える高校生・大学生の憧れを実現させ、建設産業への入職を促すには、それぞれのニーズを把握し実現するにはどの業種がふさわしいのか判断できる情報を伝えること。そして、憧れに応えられる業界となることが必要だ。(群馬・YT)


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