コラム

2019/07/03

変わりゆくメディア(茨城・RN)

変わりゆくメディア


▼「ハロー!キティです」という毎回恒例のあいさつから「ハローキティチャンネル」は始まる。昨年、おなじみの「キティちゃん」が動画投稿サイトYouTubeで配信を始めた。内容は自分の好きな物事について語る楽しいものから、持続可能な開発目標(SDGs)について解説するといった勉強になるものまでさまざまだ。視聴者が投稿したコメントに回答することもある


▼ハローキティといえば、土産物店に行くとその土地の名産品に扮したキーホルダーを必ず見かける。その程度の印象だったが、動画の中で視聴者の悩みに真剣に答えるキティの姿を見ているうちに、応援したいという気持ちが湧いてきた。最近、キティがサウナについて語る動画を毎日観ている


▼今や動画配信という手段は一般的になった。誰でも動画や写真を投稿し、インターネットで全世界に情報を発信できる。そんな時代だからこそ、誰に何の情報を発信するのか、が問われるのではないだろうか


▼たくさんの情報が行き交う世の中では、届けたい人に情報が届かないこともあるかもしれない。情報を発信する側も受信する側も、自分が何を届けたいのか、何を欲しているのかを明確にしておかなければ、情報の海に溺れてしまう


▼せっかく発信している有益な情報が必要とする人に届いていないこともある。これほど情報が溢れた社会において、必要な情報にたどり着くことが難しくなっているのかもしれない。情報を必要とする人に届けるためにはどうしたら良いのか。建設業の情報を専門とする新聞社に勤める人間として、常に考えなくてはならない課題だ。(茨城・RN)


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