コラム

2019/07/04

公共事業の重要性(群馬・KS)

公共事業の重要性


▼公共事業に対する世間の見方は依然として厳しいように感じる。大学時代の友人と久しぶりに会い、酒を飲みながら互いの近況報告をした。公共工事の発注情報をメインに掲載する新聞を発行する群馬建設新聞で記者をしていると話した。すると友人は公共事業について、発注段階での談合や官・民・政との癒着などが報道で大きく取り沙汰されるため「イメージはあまり良くない」と言っていた


▼公共事業はわれわれが安心・安全に暮らしていく上で必要不可欠。近年は全国各地で台風や土砂崩落など大規模な自然災害が発生している。災害により多くの死者や負傷者が出たほか、家の倒壊などの被害が生じている。公共事業は生活の利便性を向上させるための道路新設工事だけではない。砂防堰堤や河川改修など自然災害から人命や家などの財産を守るために重要な事業なのだ


▼大学の卒業論文をベトナム戦争でアメリカが敗れた原因というテーマで書いた。ベトナム戦争(北ベトナムVS南ベトナム)では旧ソ連・中国が北ベトナム政府、南ベトナム政府をアメリカが支援した。戦争の結果、南ベトナムが敗北した


▼敗北理由はいくつかある。その一つとして、当時の南ベトナム指導者ゴ・ディン・ジエムよりも第一次インドシナ戦争でベトナムを解放した北ベトナムの指導者ホー・チ・ミンの方が多くの国民から支持を得ていたということが文献に書かれていた


▼公共事業についても同様のことが言えるだろう。より多くの人に公共事業の重要性を認識してもらい、公共事業の推進を支持してもらうことが重要なのではないだろうか。(群馬・KS)


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