コラム

2019/09/03

整備された山道(茨城・TI)

整備された山道


▼山道を登っていると、いろいろと考える。この坂はどこまで続くのか、頂上からの眺めはきれいだろうか、降りたら何を食べようかなどなど。よく整備された登山道を登っているときに一番考えることは「山の中なのにどうやって整備したのだろうか」


▼とはいえ、近場の400~1000mの山を登る程度の初心者である。それでも山頂の三角点に到達した時の達成感はひとしおだ。その三角点も誰かが設置したもので、登るだけで精いっぱいの身としてはひどく感心する


▼7月の三連休の初日に茨城県大子町にある名勝「袋田の滝」と南側にそびえる「月居山(つきおれさん)」を訪れた。県民だが袋田の滝はこれまで見たことがなかった。観瀑台から見た大きな滝は圧巻だった。一通り堪能してから月居山の登山道を登ったのだが、二つの頂上を持つ月居山の北嶺までは道と階段がきれいに整備されており、非常に登りやすかったのである。そこから南嶺の山頂に向かう途中には月居観音を祭るお堂が突如現れ、どうやって建てたのか気になって仕方がなかった


▼以前一度登るのに失敗し、再挑戦して踏破したつくば市の筑波山にはロープウェイとケーブルカーがあり、山頂付近は多くの観光客でにぎわっていた。資材を運ぶのが大変な山中や斜面にこれほどの建築物を整備できたことが驚きである


▼一つひやっとしたことがある。とある登山道の途中で、倒木によって道が半分ほど崩壊した箇所に出くわしたのだ。倒木を避けて何とか通ることはできたが、道の反対側は崖で、危険な体験だった。道や建物をつくることは大変で、維持していくのはさらに大変である。(茨城・TI)


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