コラム

2019/11/14

今、心に留めるべき金言(茨城・KS)

今、心に留めるべき金言


▼最近、理想のリーダー像についてよく考える。まず思いついたのが「やってみせ 言って聞かせてさせてみせ 誉(ほ)めてやらねば人は動かじ」との言葉を残した旧日本国海軍連合艦隊司令長官・山本五十六(いそろく)だ


▼「社員は家族」と言った希代の経営者、前澤友作氏が、創業したZOZOの代表を退任し、新会社を設立するという。果たしてどれだけの家族が付いていくのだろうか。そんな前澤氏は、台風15号で被災した地元の千葉県にボランティアとして駆け付け、義援金を贈った。茨城県建設業協会の石津健光会長も自らトラックに乗り込み、9月15日と16日にブルーシートや土のう袋などの物資を届けている


▼東京オリンピックでメダルが有望視されているテコンドーでは、協会トップと選手の対立が明るみに出た。選手のことを第一に考えるべき執行部としてはいかがなものだろう。オリンピックまで1年を切っている中、異様な光景だ


▼海外に目を向けても、各部族各宗派ごとに指導者がいて「我こそが正義」と主張し、争いは絶えることがない。近隣でも政治体制維持のために強権発動している国や、内政への不満をそらすために外に敵を作っている国がある。結局、誰のために考え、行動しているかが重要であり、自己の名声や保身を考えている人はリーダー足り得ない


▼冒頭の山本の言葉はその後「話し合い 耳を傾け承認し 任せてやらねば人は育たず」さらに「やっている 姿を感謝で見守って 信頼せねば人は実らず」と続く。若手の確保と育成が大きな課題の現代。約100年前の先人の言葉は重要な教えなのかもしれない。(茨城・KS)


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