コラム

2019/11/15

エレベーターに感謝して(東京・KK)

エレベーターに感謝して


▼アラブ首長国連邦のドバイにある世界一の超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」は206階建てで高さ828mを誇り、観光ポイントとして人気が高い。現在日本で一番高いビルは大阪市にある60階建て地上300mの「あべのハルカス」だが、東京駅近くで建設中の61階建て地上390mの「東京駅前常盤橋プロジェクト」が2027年に完成すれば更新する見通しだ


▼ところで61階まで階段で上るにはどれくらい時間がかかるのだろうか。台風19号に伴う浸水被害によりエレベーターが停止したタワーマンションの状況を見れば、高層階を階段で上り下りする生活がいかに大変なのかが分かる。超高層ビルはエレベーターがあってこそ存在できる


▼11月10日は日本エレベーター協会が定めた「エレベーターの日」だった。1890年(明治23年)11月10日、東京・浅草に日本初の電動式エレベーターが12階建ての展望塔「凌雲閣(りょううんかく)」に設置されたことに基づく。約130年が経過した現在、日本にエレベーターは約76万台あるという


▼ビルの高層化に加え、高齢化などに対応した鉄道駅のバリアフリー化が進む現代では、もはやエレベーターがない生活は想像できない。思えば毎日、自宅、会社、取材先と一日に約10回は乗っており、全て階段を使えと言われたら果たしてどうなってしまうのか。考えただけでも恐ろしくなる


▼健康のためにも階段を使うべきなのだが「最寄り階へは階段で」の文字を見て見ぬふりの日々。ただ、これからはエレベーターの存在に感謝しつつ、なるべく階段を使いたいと思う。とはいえ206階まで階段で上る気力はないが。(東京・KK)


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