コラム

2019/11/23

当たり前のありがたみ(群馬・KO)

当たり前のありがたみ


▼10月12日に日本に上陸、記録的な豪雨災害を記録し、全国各地で大きな被害をもたらした令和元年台風19号。上陸前から1000年に1度や地球史上最大の規模などと大きく報じられた


▼大半の首都圏の鉄道会社が、前日の金曜日の段階で12日の上陸を想定し「ほぼ利用できない状況となる」と計画運休を発表。その結果、駅での足止めや混乱を減らすことができた。一方、仕事で電車を使う人々は運休により苦労したことと思う。大きな影響を与えた「計画運休」という言葉は2019ユーキャン新語・流行語大賞にもノミネートされた


▼群馬に住む身ではあるが計画運休の情報を気に掛けていた。10月14日に友人の結婚式後のパーティーに招かれていたからだ。祝福の場に身を置くことを楽しみにしつつも、電車がちゃんと動くのか当日まで不安な気持ちだった


▼しかし14日の月曜日には平常どおり電車は運行しており、他の参加者も含め問題なく会場に集まることができた。普段なら当たり前に電車に乗っているものの、時刻表どおりに電車がホームに到着すると非常にうれしく思えた。復旧やダイヤ調整などさまざまな苦労があったと思う。鉄道各社の方々に感謝したい


▼群馬県は車無しで生活するのは難しく、運転免許保有率や自動車の保有台数は全国でもトップクラス。県民は日々車を走らせているが、その道路の維持管理をしているのは地域建設業界で働く方々だ。今も台風の影響で通行止めや迂回が必要な道路が存在しており、危険な場所で復旧工事に取り組んでいる。当たり前と思わずに感謝の心を持ちつつ今日も車を走らせた。(群馬・KO)


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