コラム

2019/11/27

古いお金が持つ効果とは(山梨・SA)

古いお金が持つ効果とは


▼先日ある商業施設の一角で古い紙幣を入手した。何が出てくるか分からないカプセル玩具(ガチャガチャ)に300円入れてクルリとノブを回したら、1944年(昭和19年)発行の50銭札が出てきたというわけだ。現代とは大きく異なる紙幣の絵柄から当時の時代背景を感じた


▼表面には靖国神社の鳥居や建物、裏面には天孫降臨伝説の高千穂峰(みね)らしい山々が描かれている。絵柄から紙幣が発行された当時が軍事拡張的だった日本の方向性が感じられる。現在流通する紙幣は著名な人物の肖像画などが一般的だが、この紙幣からは時代を読み取ることができる


▼当たった50銭札は現在の紙幣に比べてやや小ぶり。果たして一体いくらの価値があるのかと密かに期待。妄想も湧いてインターネットで調べてみると、戦時中の紙幣ではあるが意外に多く現存しているらしく、投入したお金の3分の1程度だと分かり少し気落ちしてしまった。価値の高い品物がそう簡単には手に入るわけがない


▼紙幣といえば今年の初めに、今後刷新される新紙幣が披露された。このうちの1万円札は福沢諭吉から渋沢栄一の肖像画に変わる。新紙幣の導入後は年号が平成から令和に変わったように、少し違和感を感じながらも徐々に流通して浸透することだろう


▼前述した古い紙幣の話。カプセルの中に注意書きのような小さな紙が同封されていた。内容は「呼び銭」について。古いお金を財布に入れておくと金運がアップすると書かれていた。今回は残念ながら流通価値で若干赤字になってしまったが、呼び銭の効果を期待して大切に財布に入れておくことにした。(山梨・SA)


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