コラム

2019/12/17

女性の視点、活躍が大切に(茨城・MK)

女性の視点、活躍が大切に


▼茨城県建設業協会の女性部会「建女ひばり会」が発足した。現場で働く女性技術者や技能者などで構成。名称の「建女ひばり会」は、県のシンボルの鳥である「ヒバリ」が天高く舞うように力強く羽ばたき、活躍する願いを込めて付けられた


▼初代部会長に就任した柳瀬香織氏(海老根建設代表取締役)は「建設業への入職が減ってきている中、女性に積極的に入職していただき、建設業で活躍していることをアピールしていきたい」と抱負を語る


▼同協会の石津健光会長も女性部会の活躍に期待を寄せている。石津会長は「今までの建設業は完全に男社会だった。しかし、今まで不足していた部分を補うのは、やはり女性だと思う。男女が一緒に行動するということが効果的」と強調する


▼女性部会では目指す姿として『女性が男性にならなくても働いていける建設業』を掲げる。柳瀬部会長は「女性として建設業で働いていける環境を作りたい」と話す。そのため、建設業で活躍しているロールモデル(手本)となるような女性を紹介していく考えだ。「会員企業も女性が多く在籍している会社ばかりではない。同じような環境で働いている女性がいることが分かれば目標にもなると思うし、キャリアアップしていく希望にもなる」と狙いを話す。そして活動を積み重ね「現場で働く人の半分は女性ということになれば、建設業が女性から選ばれる職業になると思う」と見通す


▼担い手の確保・育成が大きな課題となっている建設業。課題の解決には女性の視点と活躍が欠かせない。女性部会の活躍が建設業の課題解決にもつながることに期待したい。(茨城・MK)


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