コラム

2019/12/21

外国人を知るには(山梨・TH)

外国人を知るには


▼外国人の従業員がいる建設会社が少しずつ増えてきた。先日新聞の営業で小規模な業者さんに訪問した際、事務所の奥から一人の若者が出てきた。外見は日本人そのもの。しかし片言の日本語で「コンニチワ」と話しかけられ、少し驚いてしまった。外国人に話しかけられるとドキドキしてしまい次の言葉が出てこない。少し恥ずかしくなった


▼富士山周辺に行けば外国人だらけ。改正出入国管理法の施行から数箇月たつが、その影響なのか。これまで「高度な専門人材」に限定されていた在留資格を事実上の単純労働者にも認め、より多くの外国人が日本で働けるようになった。人手不足となっている建設業界のほか、他産業からも喜びの声が上がる


▼山梨県建設業協会など3者は「建設業における海外人材活用のための研修会」を開き、受け入れ準備を進めている。建設分野における外国人材の受け入れは、ベトナム、中国、フィリピン、インドネシアが多いという


▼職種別でみると、鉄筋施工やとび、建築大工など有効求人倍率がひっ迫している業種が受け入れる。建設分野で働く外国人数は、2011年から5倍以上に増え、在留資格別では技能実習生が最も多く、近年増加傾向にある


▼建設業で働く外国人に一番不安な点を聞くと、言葉のほかに「食べ物」と答える。ユーチューブでは最近、外国人に日本の食べ物の感想を聞く動画が増えている。郷土料理を食べ、おいしいと感じられれば日本の文化にもおのずと興味が出てくるだろう。建設業者が外国人を面接する場合、試験の後に食事をしてみたらと提案したい。新しい発見があるかもしれない。(山梨・TH)


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