コラム

2020/01/10

5Gの現場活用に期待(新潟・SS)

5Gの現場活用に期待


▼映画やドラマを定額動画配信サービスで観ることが多くなった。DVDなどを借りる機会が少なくなったが、加入している配信サービスに見たい映画がなかったので、久しぶりに近所のレンタルビデオ店に行くとレジが無人のセルフ式になっていて驚く


▼端末の指示に従い、会員証と商品のバーコードを読み取り、万引き防止用のタグを外して、料金を精算する初めてのセルフレジを体験した。家族にレンタルビデオ店のレジが無人になっていたと報告すると、近所の大手衣料品店もスーパーもセルフレジを導入していると聞き、商品販売の分野では確実に人手不足の対応が進んでいると感じた


▼今年から運用開始を予定している次世代通信ネットワーク「5G」。アメリカや韓国ではすでに商用利用が開始され、2019年11月からは中国でも正式に始まった。現在普及している「4G」規格と比較すると高速・大容量、低遅延、多接続が特長で、4Kなど高画質の動画配信のほか、低遅延の特長を生かして車の自動運転などに活用される


▼建設業ではゼネコンや建機メーカーなどが共同で「5G」と人工知能「AI」、インターネットで物と物を結ぶ「IoT」を活用し、遠隔・無人化施工が可能な建機の実用化に向け開発を進めている


▼国土交通省の土木工事では大規模な造成や浚渫などでICT施工が増えた。しかし建設業の数ある工種のうち、ICTが導入できるのはごく一部に過ぎない。建築工事や今後本格化するだろう老朽インフラの修繕など多様な工種への本格的なICT対応が急がれる。「5G」など次世代技術の現場活用に期待する。(新潟・SS)


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