コラム

2020/02/05

贈り物の達人への道は遠い(茨城・RN)

贈り物の達人への道は遠い


▼贈り物は難しい。家族にプレゼントを、というときに何をあげたら良いのか、いつも頭を悩ませる。全ては事前のリサーチにかかっている。喜んでもらいたければ、やはり相手と一緒に買い物に行くのが一番確実だ。事前に相手の反応を確認できないサプライズプレゼントはさらに難易度が上がる


▼ふと、家族がもう一度読みたいと話していた雑誌記事のことを思い出した。雑誌のタイトルや記事の概要は分かるが、何年何月号に掲載していたのかは分からないという。インターネットで検索しても情報が出てこない。聞いているうちにこちらまで興味が湧いてきたこともあり、これは良いサプライズになるかもしれない…と思い、地域の図書館に足を運んだ


▼窓口で相談してみると、別の図書館でその雑誌を所蔵していることが分かった。掲載号が分からないため、聞いた情報を全て伝えて探してもらうように依頼した。2週間ほどで該当する記事が見つかったと連絡があった


▼コピーを送ってもらうように改めて頼むと、また数週間も待たないうちに連絡があり、喜び勇んで取りに行った。受け取った記事を読むと、何となく聞いた話と食い違っている部分がある。本人に渡してみると、やはり求めているものとは違っていた


▼どうやら聞いた話を中途半端に覚えており、その不十分な内容を伝えていたため、違うものが出てきてしまったようだ。読みたかったものとは異なっているが、好きな雑誌の記事ではあるということで結果的に喜んでもらえた。一抹の敗北感を味わいながら、やはり事前の下調べが重要だと思い知った。そんな日もある。(茨城・RN)


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