コラム

2020/02/11

文句よりも行動を(茨城・KS)

文句よりも行動を


▼環境問題の中でも重大テーマとなって久しい温暖化。昨年9月の国連サミットで、16歳の少女が鬼のような形相で「How dare you(よくもそんなことを)」とののしる姿は強烈なインパクトを与えた。温暖化問題に対して、口先ばかりで具体的な行動を起こそうとしない先進国の政治家に向けての痛烈な批判だった


▼その後、12月に開催された国連気候変動会議「COP25」では、二酸化炭素の排出量が第5位の日本に対して厳しい非難があった。しかし火力発電も、原子力発電も駄目となると一体どのようにして経済活動を維持していくのか。二酸化炭素を出さず、天気に左右されない理想的な新エネルギー「水素」も、普及にはまだまだ時間がかかりそうだ


▼ドイツでは近年、温室効果ガスを排出しない原発が再評価されており、2022年までに原発を廃止するとした方針を転換する動きが出ているという。日本にも24時間営業のコンビニエンスストアやレストラン、自動販売機など見直しが必要な点が多々ある。これらは今、もっぱら話題の働き方改革にもつながる


▼地球温暖化説とは逆に二酸化炭素は温暖化の原因ではないという説も出てきており、温暖化どころか寒冷化に向かっているという説もある。地球は温暖期と寒冷期を交互に繰り返しており、長期的に見て現在の温暖化はそのリズムの一環に過ぎないというものだ


▼偉大な自然に人智は到底及ばない。一筋縄ではいかないのが環境問題。具体策無しに国のリーダーをただ批判するのではなく、まずはそのエネルギーを節電、節水、道端のごみ拾いなど、身近なことに向けてはどうだろう。(茨城・KS)


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