コラム

2020/02/18

郷土力士との思わぬ遭遇(山梨・SA)

郷土力士との思わぬ遭遇


▼会社帰りによく立ち寄るコンビニエンスストア。いつもの本棚に置かれている雑誌の見出しに注目していると、突然右から白くて巨大な何かが迫ってきた。何と山梨県出身の大相撲郷土力士「竜電関」だった。一瞬これは疲れなのか現実なのかと目を疑った。冷静な心境を持ち合わせていれば、思わず握手や「応援しています」といった言葉も掛けられそうなところだが、あまりにも突然すぎたため頭の中が少し混乱して何もできなかった


▼新聞社で働いているため、記者会見などでは著名な人に会えることもたまにある。事前に著名人に会うことが分かっていれば、写真を撮ったり質疑のメモを取ったりと冷静な対応を取れるというもの。今回のケースは突発的だったので何も行動を起こせぬままスポーツ新聞だけを買い、駐車場に停めていた車に足を急がせてしまった。今考えると貴重な時間だったかもと非常に悔やまれるところだ


▼翌日の朝、一般紙を見ると白いはかま姿に身を包んだ笑顔の竜電関が紙面を飾っていた。どうやらあの日は、県内のとあるイベントに出席した前か後にコンビニで遭遇したようだ。新聞を見て夢ではなかったと把握した


▼それからすぐ後の竜電関は、先月開催された大相撲初場所において見事白星を2桁に乗せ勝ち越しを決めた。郷土力士との遭遇で親近感が強まったのか健闘をうれしく感じ、来場所の番付が楽しみでならない


▼努力を重ねて取り組む姿からは見えない力や勇気を与えてもらえる。一番一番の勝負の世界に立ち向かう竜電関の勇敢な姿に一喜一憂し刺激を受けながら、日々を過ごしたいものだ。(山梨・SA)


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