コラム

2020/02/22

国土強靱化に向けて(群馬・KS)

国土強靱化に向けて


▼近年、台風をはじめ、豪雨や地震などの自然災害が頻発している。2019年の台風19号では広範囲に渡って災害が発生。群馬県藤岡市、富岡市でも土砂崩れで4人の尊い命が失われた


▼国は東日本大震災の教訓を踏まえ、地方公共団体に対し、国土強靱化を進める第一歩として国土強靱化地域計画の早期策定を促している。21年度は計画に基づき実施される取り組み、計画に明記された事業であることを補助金・交付金事業の交付要件とすることを検討する考えを示し、国土強靱化の推進を加速させる姿勢を見せている


▼内閣官房は1月1日現在で政令指定都市を含む1741市区町村のうち、策定済み151市区町村、策定中または策定予定が974市町村となっていることを発表した。群馬県内の市町村で策定しているのは館林市のみ。残る34市町村は未策定だ。このほど、その34市町村を対象に策定する考えの有無など聞き取り調査を実施した


▼策定する考えを示しているのが4市6町1村。予定がないと回答したのが3市3町1村あった。策定しない理由として、さまざまな担当部署を巻き込むため内部調整が難しい、計画の策定方法が分からないなどの意見が挙がった。策定した市町村の事例を参考にしたり、直接訪問して話を聞くなど策定に向けた第一歩を踏み出すことが重要なのではないだろうか


▼地方公共団体には住民が安全で安心して暮らせるまちづくりを推進することが求められる。地域計画を策定することは安心・安全なまちづくりを推進する上で大きなメリットになる。安全な暮らしを守るため、ぜひ策定に向けて尽力してもらいたい。(群馬・KS)


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