コラム

2020/03/27

変わる時代を生き抜く(埼玉・YM)

変わる時代を生き抜く


▼モバイル通信規格第3世代の3Gが導入されて以来、スマートフォンなどを通じて、インターネットが爆発的に普及した。現在では第4世代の4Gが主流となり、ゲームや動画といった大容量データ通信も容易となった。そして2020年からは、第5世代の5Gの運用がいよいよ開始される


▼5G導入で、建設業界にはどのような影響があるのだろうか。例えばICTの施工現場に大きな変化が訪れると言われている。通信速度の向上により、たとえ遠隔地であっても、高画質な現場をリアルタイムで把握・操作できるようになる。設計分野では3D設計図の編集がタブレット端末から可能となるといった具合だ


▼業界を取り巻く状況は20年を境に一変する。デジタル化、通信技術の向上により、業務の効率化が図られることは間違いない。官民連携の5G導入により、省人・無人化で対応できる現場環境が整う。担い手不足の打開策にもつながるのではないだろうか


▼「5Gとか、よく分からない。関係あるのは一部の人だけで、私の会社は従来通り仕事をすれば大丈夫」と、各方面から聞こえてきそうだ。進化論を唱えたダーウィンは「生き残るのは、最も強い個体でなく、最も変化に柔軟な個体である」と述べた。つまり進化とは「前進」ではなく「変化」と表現した


▼自身が変わらなくても状況は刻一刻と変化する。環境に取り残されると、企業なら倒産しかねない。劇的に変わる時代を生き抜くには、確たる経営理念・目的は守り続け、経営手法を環境に応じて変えねばならない。変化と挑戦を続けよう。「現状維持は退歩なり」と肝に銘じたい。(埼玉・YM)


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