コラム

2020/04/01

日々に感謝して生きたい(群馬・KO)

日々に感謝して生きたい


▼漫画家でイラストレーターのきくちゆうきさんが自身のツイッターとインスタグラムで毎日更新を続けている「100日後に死ぬワニ」という作品が終わりを迎えた。100日後にワニが死んでしまうという漫画で、このコラムを書いている時点ではワニの最期を見届けていないが、数カ月間にわたった連載の間、この漫画により自身の生き方について考えさせられた


▼連載は昨年の12月12日から始まった。主人公のワニが、友人として登場するネズミやモグラとの何気ない日常、アルバイト先の先輩ワニとの恋などがかわいらしいイラストで4コマ漫画形式で描かれている。漫画の欄外には「死まであと○日」と書かれており、読者はワニの運命を知っているものの当のワニはそれを知らない


▼漫画の中では1年後を楽しみにするワニも描かれ、読者目線ではその頃には死んでしまっているのにと思うと切ない気持ちになることが多かった


▼しかし死は誰にでも訪れるもの。そしていつその時が来るのかは誰も分からない。作者は20歳の頃に友人を亡くしたことをきっかけに作品を描き始めたという。自分もまだ20代。ワニのように数カ月後に楽しみにしている予定もあるが、その日を無事に迎えることができないかもしれないと思うと怖くなる


▼100日後は3月20日。このコラムが掲載される頃にはワニが死を迎えているわけだが、その結末を自分自身が見届けることができるかすら保証されていない。当たり前に毎日を過ごせることの大切さとこれからの日々を貴重な時間として生きていこうと思わせてくれた作者とワニに感謝したい。(群馬・KO)


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