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住む人と家のマッチング(新潟・YY) 2020/05/08
住む人と家のマッチング
▼4月のはじめ、ツバメがひゅんっと横切った。そこは行政庁舎ピロティ形式の駐車場。毎年ツバメが巣を作っていたことを思い出し、梁の陰をのぞいてみると、あった。前年のものをリフォームしたらしく、縁の土だけが新しい。抱卵中だろうか別の鳥が中でじっとしている
▼しかし、この庁舎は大規模な耐震改修工事が決まり、5月半ばに入札が行われる。順調に進めば6月中の着工となるだろうか。巣作りから巣立ちまで1・5~2カ月ほどと聞く。それまで暖かく見守ってもらえるなら問題はなさそうだ。家主が去った後は強制撤去となりそうだが
▼人間社会では空き家対策が問題となって久しい。2018年10月時点で全国の空き家は846万戸、率で13・6%にも上る。適切な管理がされていない家は、すぐに荒廃し、危険で景観を著しく損ねる。特別措置法の施行から5年。対策に力を入れる自治体は多く、有効活用に向けた取り組みも進んでいる。所有者と移住希望者を結び付ける空き家バンクの運営もその一つだ
▼地方移住や田舎暮らしを希望する人にとってはwebページから簡単に自分に合う物件を探しやすくなり、補助金のメリットがある。他方、人口減が進む自治体には定住促進で人口が増え、税収入増への期待が膨らむ。ただし良いマッチングへ導くためには、家だけでなく地域の魅力向上も重要な要素となるだろう
▼さて件の改修工事は年内には完了する予定。耐震性能が格段に上がっているに違いない。ツバメは安全だと思う家に巣を作るといわれている。来年の春、再び飛来した際には、どのような反応を示すのだろうか。(新潟・YY)
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