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安全と安心の違い(群馬・YT) 2020/05/13
安全と安心の違い
▼自治体への取材でよく耳にする「安全・安心」という言葉。何気なくひとまとめにして使われる場面が多いように思うが、簡単に言ってしまえば安全は客観的、安心は主観的という違いがあるだろうか
▼客観的に判断できる安全とは違い、主観的である以上、全ての人に安心できる環境を整えるのは困難極まる。杞憂(きゆう)という言葉の由来である天が落ち、地が裂けることを心配してしまうのは行き過ぎだとしても、心配の種を消し去ることは誰にもできないからだ
▼河川氾濫を例にとれば、どんなに大きく強い堤防をつくったとしても心配する人をゼロ人にすることは難しい。限られた予算と時間の中で行わなければならない公共事業であれば、全ての人が安心できる施設をつくるのはなおさら難しいだろう。大型ダムなど、影響が大きい施設になればなるほど、その難しさは増していく
▼安全だと慢心してしまうことも同様に危険だ。避難警報が出ているにもかかわらず逃げずに、取り残されてしまう人のニュースを大型台風の時に見ることは多いだろう。安全な場所であるのに、安心できないため危険な場所へ避難してしまう。危険な場所であっても、安心できる場所だと思い込んでその場にとどまってしまう。どちらも正しい情報を正しく判断することで防ぐことができる
▼東日本大震災や昨年の台風19号、現在の新型コロナウイルス感染症と大きな災害等が起きた時には楽観的・悲観的を問わず、さまざまな情報が飛び交う。そうした中で安全・安心でいるためには正しく知り、正しく怖がることが必要不可欠となるだろう。(群馬・YT)
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