2020/05/15
変化するお得感(茨城・TO)
変化するお得感
▼休日にふとテレビを見ていたら「定額使い放題」をテーマにした番組が放送されていた。使い放題というと音楽や動画くらいのイメージしかなかったのだが、最近はわれわれの身近にも、さまざまなものがあるようだ
▼「サブスクリプション」という名称のそのサービスは、定額料金を支払うことで一定期間のサービスが受けられるという。今や音楽のみならず自動車やファッション、カフェに至るまで多様なサービスを展開している。通称「サブスク」はいつの間にか日常生活に浸透してきていると感じる
▼その番組内では、花屋のサブスクが取り上げられていた。内容は、多くの種類の花から毎日1輪ずつ受け取れるというものだった。わずか1輪でも毎日の通勤や通学などのついでに奇麗な花を手にすることができたら、少しばかり楽しい気持ちになりそうだ。隣で一緒に見ていた妻は絶賛していた
▼しかし、そのサブスク、実は特に真新しいサービスということではない。新聞や雑誌では過去から定期購読は存在していたし、食べ放題も広義ではこれに当てはまる。では、これまでとは何が違っているのか。それは定額で定量のサービスというものから、体験するという付加価値によって定額・価格以上のお得感を打ち出しているものに変化しているということだろう
▼建設専門である本紙もサブスクの一端として、価格以上の価値を感じてもらえるような、選ばれる新聞を作りたい。新聞もユーザーの求めるものへ。その結果として読者の皆さまのお役に立てれば幸いである。そして毎日とまではいかないが、たまには花でも贈ってみようかと思う。(茨城・TO)