コラム

2020/06/16

SNSの危険性(群馬・KS)

SNSの危険性


▼先日、女子プロレスラーの木村花さんがSNS上の誹謗中傷により亡くなるという痛ましい事件が起きてしまった。2018年には、東京都八王子市の女子中学生がSNS上での、いじめにより不登校になり、自らの命を絶った。近年、SNS上での誹謗中傷などが原因で亡くなるケースが増えてきているように思う


▼19年に「3年A組-今から皆さんは、人質です-」というテレビドラマが放送された。菅田将暉が演じる担任、柊一颯(ひいらぎいぶき)がクラスの生徒全員を教室内に閉じ込め、半年前に自ら命を絶ったクラスメートの景山澪奈(かげやまれいな)がなぜ自ら命を絶たなければならなかったのかを生徒に考えさせるという内容だ


▼景山が命を絶ったのはSNS上での誹謗中傷により精神を病んだことが原因であることが分かる。最終回では柊が誹謗中傷は人を傷つけ、ときに人の命を奪ってしまうことを涙ながらに必死に訴える姿が印象的だった


▼SNSは自らの意見や考え、思ったことを匿名で気軽に投稿できるメリットがある。その半面、自覚のないまま、無意識的に他人を傷つけてしまうなどのデメリットもある。自らの投稿内容により、自分ならどう思うのか、相手はどのような気持ちになるのかなど相手の立場に立って考え、一呼吸置いてから投稿すべきだと思う


▼悪いのはSNSではない。使う側の問題なのだ。3年A組を再放送し、改めて使い方を間違えると人の命をも奪いかねないということを認識させる必要があるのではないだろうか。もし、自分の家族や大切な人がSNS上の誹謗中傷により傷つけられ、死を選択したら、あなたはどう思うのか。(群馬・KS)


厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら