コラム

2020/07/09

入れ物の違いで変わること(長野・RM)

入れ物の違いで変わること


▼小中学校の給食で毎日欠かさずあった物といえば何を思い出すだろうか。真っ先に思い付いたものは牛乳だった。小中学校ではずっとビン牛乳で、紙パックは見たことがなかったが、皆さんはどちらがお好みでしょうか


▼ある記事で、全国の小中学校で出される牛乳の容器の割合は紙パックが約81%で、ビンが約19%というのを目にした。ビン牛乳が全国的に普及していると思っており衝撃を受けた。調べてみると、ビン牛乳の使用率は全国的には少ないが、長野県内に限ってみると約94%で、全国1位となっている


▼ビンは紙パックと比べて重量があり、小学校低学年の児童が運ぶのは大変だし、落としたりして割れる可能性があり、けがなどのリスクもある。では、なぜ長野県内の多くの小中学校で主流になっているのか


▼長野県では3Rの取り組みを進めており、廃棄物をできるだけ出さずに環境負荷の少ない容器の利用・返却・再利用の促進を積極的に行っている。ビンは回収率が高く、使用回数が多くなればその分環境への負荷も軽減される。さらには、リデュース・リユースに関する環境教育の題材にもなる。こういった背景があり、多くの学校で採用されているのだろう


▼実際にビンと紙パックの牛乳を飲み比べてみた。紙パックで飲むのは初めてで、ストローを使う分こぼしにくく飲みやすいといった機能的な便利さがあると思った。一方のビンは、持った時にひんやりとした感覚があり、飲み口が広く、のど越しも良いためごくごくと飲め、小中学生時代の味を久しぶりに思い出した。興味のある方は、ぜひお試しを。(長野・RM)

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