コラム

2020/07/22

女性活躍社会とするために(埼玉・SW)

女性活躍社会とするために


▼先の東京都知事選で、現職の小池百合子知事が再選を果たした。新型コロナウイルスへの対応は刻々と状況が変化しており予断を許さないが、都民からの支持を受けた限りは期待を裏切らないリーダーシップが求められる


▼都知事選との同日選で、北区の都議会議員補欠選も行われた。当選を果たしたのは元北区議員で女性の山田加奈子氏。といっても、出馬した候補5人が全て女性。どのような事情で女性だけの戦いとなったのかは分からないが、いずれにしても議会で女性の声がより反映されることになるだろう


▼人手不足に苦慮する建設業界でも、女性の活躍は喫緊の課題となっている。6月1日に「プラチナえるぼし」認定制度が創設された。女性活躍推進法に基づく認定制度で、一般事業主行動計画に基づく取り組みを実施し、計画に定めた目標を達成するなど所定の基準を満たす企業を厚生労働大臣が認定する。認定されると、認定マークを名刺や自社商品などに使用できる。また、女性が働きやすい企業として社会的に評価されるようになり、企業価値の上昇にもつながる


▼制度創設を受けて国土交通省では、6月22日以降に入札契約手続きを開始した土木および建築A級の直轄工事を対象として、段階的選抜方式の中で1点加点する措置を開始した


▼加点措置は始まったばかりなので、効果は今後の動向を注視するとして、休暇奨励や女性用トイレ、更衣室をはじめとする設備設置といった女性が活躍し続けられる環境づくりが重要となる。女性を大事にする企業がいっそう増えることで、女性活躍社会につながっていくはずだ。(埼玉・SW)

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