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地域の課題と入職促進(長野・EM) 2020/09/30
地域の課題と入職促進
▼標高3000m級の山が連なり「日本の屋根」とも呼ばれる長野県。過去には冬季五輪が開かれウインタースポーツのメッカとしても知られる。県北部に位置し県内随一の豪雪地である飯山地域では、地元農林高校生を対象とした除雪車の操作実習が行われている
▼過去幾度も豪雪で災害救助法が適用されたこの地域。冬季は除雪作業なくして住民の日常は成り立たない。一方で建設業従事者の高齢化や担い手不足により除雪体制の維持が危ぶまれている。こうした背景から3年前、高校が県建設業協会の地元支部に打診。支部は県の協力も得て実現にこぎ着けた
▼今年は2年生17人が参加。進路指導の教諭は「この地域は雪との戦いが生活の中にある。除雪をしてくれる方々がいて、われわれは日常生活を送ることができる。進路を考える上で地域の課題を体験を通して知ることは非常に重要」と実習の意義を説き、座学の講師を務めた県職員は「この地域の建設業の皆さんは1年のうち4カ月は除雪作業に当たる。住民生活を守るためそれぐらい大切な仕事」と強調した
▼実地では協会員のオペレーターが一人一人をドーザーに乗せ操作を指導。生徒は車両を走らせたり、排雪板を持ち上げたりし、貴重な体験に高揚した様子。協会担当者は「実習を受けた生徒が地域の建設会社に就職する良い流れも生まれている」と笑顔を見せた
▼入職促進に地域の課題を絡めた好事例。これに限らず各地で活発化する担い手確保の取り組みが芽吹きつつある。社会基盤整備に災害対応、住民を守るため建設業にしかできない役割。使命感に駆られる要素は十二分にある。(長野・EM)
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