コラム

2020/09/04

キャンプに見る可能性(山梨・HI)

キャンプに見る可能性


▼withコロナの生活下で、ソロキャンプの関心が高まっている。感染症発覚当時より外出自粛が緩和された現在、個人的には大人数でのキャンプはまだ尻込みしてしまうが、1人、2人程度で楽しむ分には、人混みを避けた娯楽として人気を博しているのかもしれない


▼8月の連休を使いとあるキャンプ場を訪れてみた。来訪客は決して少ないわけではなく、家族連れ、特に個人で楽しむ人が目に入った。雄大な自然の中で大きく深呼吸。両手を高々に背伸びをして、一息付く。時がゆっくり流れる感覚に陥り、心のもやもやが軽くなる。コロナ禍でたまった鬱憤(うっぷん)を発散できる最良の答えを得た気がした


▼とは言いつつも、まだまだ集団感染の報告もあり、油断は大敵。もっと身近でキャンプ感覚を味わう方法はないか。調べていくと、集中力やリラックス効果をもたらすとして、とある企業では仕事場にテントを設置している。仕事中もどこか休暇気分を味わえそうで、斬新な発想が話題を呼んでいるようだ


▼企業の働き方改革に応じて、休暇中に旅先でリモートワークなどの仕事を行う「ワーケーション」という言葉が飛び交うようになった。地方の自治体ではこれを好機に捉え、移住事業の展開に力を入れている。オフィス整備に本格的に乗り出す動きも見られ、中には建設地をキャンプ場近くで計画する案件もある


▼あの雄大な自然に囲まれたひとときに駆られ、また足を運ぶことになるだろうが、家の中にテントを置いて生活するのも新鮮で面白い。建設現場の片隅にテント。これまた、落ち着いた涼しげな雰囲気ができそうで、面白い。(山梨・HI)


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