コラム

2020/10/29

魅力向上のために(茨城・RN)

魅力向上のために


▼ことしも都道府県の魅力度ランキングが発表された。茨城県は42位。7年連続最下位からの脱出という悲願を達成した。ランキングの基となった調査では、茨城県を「とても魅力的」と答えた人のうち、20代が昨年の3倍以上に増えた。40代、50代でも大きく伸びたそうだ。県は今回の順位上昇に甘んじることなく、より上位を目指して今後も魅力向上を図るという


▼茨城に移り住んで2年がたった。移住者としてはとても暮らしやすく、引っ越して良かったとつくづく感じている。個人的にはトップ10に入っていてもおかしくないと思うのだが、なぜ茨城が下の方の順位にとどまっているのか不思議でならない


▼建設業もいまだ「きつい、汚い、危険」のイメージが残っている。業界は3Kから「給与、休暇、希望」の新3Kへと、魅力の向上に取り組んでいる。安心・安全を守り、まちづくりを担う建設業の魅力がなぜ伝わらないのだろうか


▼日々の取材を通し、いかに建設業が人々の生活を支えているのかを痛感する。道路を1本通すのに、どれだけの人が関わり、頭を悩ませながら働いたのか。ひとたび開通してしまえば、その道路がある状態が当たり前になってしまう。日常の「当たり前」を作り上げ、守っていくのが建設業だ


▼業界に魅力を感じ入職を志す若者もいる。県建設業協会が実施するインターンシップに参加した学生は「とにかく大きい建物を作りたい」という思いを話してくれた。彼らのような存在は業界にとって大きな希望だろう。今後も記者として、業界のイメージアップへとつながる情報発信を常に心掛け、その一助となりたい。(茨城・RN)


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