コラム

2020/11/03

藤川投手の記憶は薄れない(埼玉・SW)

藤川投手の記憶は薄れない


▼新型コロナウイルスの影響で、開幕が約3カ月遅れた今季のプロ野球も、セ・リーグは読売ジャイアンツが2年連続の優勝、パ・リーグは福岡ソフトバンクホークスが3年ぶりの優勝を決めた


▼開幕時は無観客で行われ、5000人を上限に有観客とし、その後、観客数の上限を50%程度に緩和。また10月30日から横浜スタジアムで行われた試合では、80%を目安に上限をさらに緩和した


▼シーズン終盤となり、続々と名選手が今季限りでの引退を表明している。東北楽天ゴールデンイーグルスの渡辺直人選手、読売の岩隈久志投手、そして、火の玉ストレートと称される剛速球で打者を圧倒してきた、阪神タイガースの藤川球児投手もユニフォームを脱ぐ


▼藤川投手はメジャーリーグにも在籍。思ったような活躍には至らなかったが、帰国後は「地元の子どもたちに夢を与えたい」と独立リーグ・高知ファイティングドッグスに入団。その後、阪神に復帰し、中継ぎ投手などとして活躍。今季は不調が続き、身体の具合も芳しくないことから引退を決めた。近い将来、指導者となって自身の経験を選手に伝えてくれるだろう


▼10月26日にはドラフト会議が行われ、来季からプロ野球界に足を踏み入れるであろう選手が指名された。プロになれても全員が活躍できる保証はなく、しのぎを削って毎年、選手が入れ替わっていく。厳しいが、それがプロの世界でもある。そのような環境の中で、藤川投手は22年間も現役を続けてきた。コロナの影響で、超満員の球場から大声援で送り出すことはできないが、藤川投手の記憶が薄れることはない。(埼玉・SW)


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